便は、健康のバロメーターとして役立ちますよ!
便は、人それぞれ形や色が多少異なり、それによって腸内環境がよいか、どうかが便の状態で自分の健康状態を知ることもできます。
便の色は、腸内細菌のバランスによって左右され、やや茶色がかった黄色が成人の理想の便です。また、逆に黒っぽい便は悪玉菌が腸内に増えている傾向によるものです。
体内の異常が便の色として出てくる場合もあります。
黒い便⇒食道や十二指腸で出血している可能性があります。
赤い便⇒大腸や肛門での出血や大腸がんの可能性があります。
灰色の便⇒すい臓や肝臓に異常がある場合があります。
但し、このような色の便は、食べた物の色素や一時的なものであったりする場合は問題ありませんが、長期にわたっている場合は、体に異常があるかも知れませんので、注意が必要ですし、病院に行かれることをお勧めします。
※便には、食べ物のカスや腸内細菌や消化液の残骸など様々なものが含まれており、便秘で体内にいつまでも放置していると新陳代謝が悪くなり、お腹の張りや肌トラブル・肩こりなど色々な症状が起こリ易くなります。特に女性の場合には、吹き出物や肌のハリなど失われる原因にもなり、美容上の大敵とも言えますね。
漢方での便秘のとらえ方!
漢方では、体の中に歪みが生じることによって便秘が発生すると考えられており、そのためは、便を出すだけでなく、体のバランスを調整していくことが治療の基本です。
漢方では、便秘という症状を持つ、ひとりひとりの体質や体の状態に合わせて、いくつかのタイプに分け、そのタイプによって漢方薬の使い分けをします。
食欲旺盛型と痔持ち型は、胃腸が熱を持つことで水分不足となり便が硬くなる”実”の便秘と言われ、胃腸の熱を下げながら便を出す治療が行われます。また、デリケート型は、体の機能が低下して生じる”虚”の便秘で、体質改善の治療が行われます。
漢方薬で便秘改善!
西洋医学では、便が出ない⇒便秘と呼びますが、漢方医学では、同じ便秘でも、なぜ便が出ないのかなど、症状に併せ、ひとりひとりの体質や体の状態を考え、漢方薬を選ぶことができます。また、一般の便秘薬だと排便前後などに腹痛が起きたり、連続使用で効果が薄れるといった話をよく聞きますが、自分に症状に合わせ、体質にあった漢方なら不快な症状もなく体質改善もできますよ。
◆腸に熱をもっている
何らかの原因で腸が熱を持ち、その状態が続くと腸内が水分不足になり便を押し出しにくくなったのが原因で、コロコロとした硬い便となってしまいます。頑固な便秘に多く、口が渇く・お腹が張っっているような感じ・口臭が気になるといった症状も併せ持つ事もあります。便秘の治療法としては、大黄という通便作用と共に腸の熱を冷ましてくれる、といった生薬を主に含む大甘丸(だいかんがん)が良いように思われます。自分で服用する分量を便秘の状態によってコントロールする事ができます。また、香辛料などの辛いものやお酒は便秘を悪化させる原因ともなりますので、毎日の食生活も改善していくことが重要です。
◆腸の潤い不足&水分不足
腸を潤している水分が体の中で不足している状態の場合、コロコロと硬く、ウサギの糞のような便で、排便も辛くなります。体力低下した人や産後に多くみられるようで、症状として便秘以外にも皮膚が乾燥したり顔色が悪くなったり、動悸やめまいを感じ、貧血気味症状が一緒に出る場合もあります。
便秘の治療法としては、腸の潤いを与えてくれるような刺激の少ない漢方薬を用いて、腸に潤滑油のような働きをする麻子仁丸(ましにんがん)がお勧めです。また、腸の蠕動運動を促すヨーグルトやハチミツ・プルーンなどを積極的に摂って体をゆっくり休める事良いでしょう。
◆排便時に、いきむ力が不足
便意はあるのに、便を排出する力が弱く、出し切れないのが特徴で、体が弱っている低血圧の方に多くみられるようです。便秘以外にも、普段から疲れやすく、食事が美味しくないといった症状もあり、また、便が必ずしも固いとは限らず、時に柔らかいといった事も見られ、肛門粘膜脱(脱肛)を併せ持つ方もいらっしゃるようです。治療法としては、体のパワー⇔”気”不足と思われるので、”気”を補う漢方薬、補中益気丸(ほちゅうえっきがん)を用いて便を出す力の補助をします。また、頑固な便秘には、通便作用のある麻子仁丸(ましにんがん)をプラスして服用すると効果がありますよ。そして、腹筋の力を強めてる事も必要で、腹筋や無理のない程度の運動をするのも大切です。
漢方では、便秘という症状を持つ、いくつかのタイプに分け、そのタイプによって漢方薬の使い分けをします。
漢方便秘薬の服用方法
服用方法:毎日服用していると習慣性になる、または、だんだん量を多くしなければ効かなくなるから、排便がない時だけ服用しているなどの方がいらっしゃるようですが、この飲み方はよくない服用法です。排便があっても毎日服用して排便の習慣をつくることが大切で、習慣がついたら、少しずつ薬を減らして方法ベストです。
漢方薬の保管方法は!
薬は直射日光を避け涼しい場所に保管して下さい。特に薬草を乾燥させているものは、カビや虫食いなどに注意しながら風通しの良い涼しい場所に保管して下さい。
※子供の目や手に届く場所には絶対に置かないで下さい。